木製トレーラーハウス

HHDの新たな試みとして、三重県産材を使用した”移動する森林滞在空間~Moving Forest Stay Space (MFSS) ~”木製トレーラーハウスを作成しています。

試作品づくりの過程を紹介していきますので是非ともご覧ください。

架台部分と材料搬入

トレーラーハウスの架台部分と一部の床材が届きました。

これから皆でかたちにしていきます。

土台敷き

三重県産材の桧を使って土台敷きをします。すでに桧の良い香りが感じられます。

防腐剤塗布

防腐剤を塗りました。これでシロアリ対策もバッチリです。

FRP防水施工

床裏面の防水性をとるためにFRPを塗ります。HHDのトレーラーハウスは水に浮く仕様になっております。

パネル作成

防水面を下側に裏返して、床パネルを作成します。

壁のパネルも同時に作成していきます。

完成に一歩近づく

お家づくりでいう上棟です。しっかりとした構造体を目指します。

だいぶ形が出来てきました。長さ6m、巾2.5m、高さ2.5mぐらいの大きさです。

写真では伝わりにくいかも知れませんがとても大きいです。

諸工事

100mmの断熱材をいれました。

断熱性と水に浮くことを考慮しています。

厚さ30mmの三重県産材杉を外壁として貼りました。

窓も入り、内部から見る外景色にわくわくが増します。

完成が楽しみです。

入口の枠づくりや残りの窓を設置しました。

外観はほぼ完成!木の個性を活かした外観は本当にかっこいいです!!!

内装材を貼る前に電気の配線もしっかりとしていきます。

図面がかたちに

これから内装の仕上げや外壁塗装がはじまります。

入口ドアの取り付けをして完成に近づけます。

外壁塗装

外部壁面は樹脂入りウレタン塗装を施し、木の本来の風合いが保てる仕上がりとなっています。

防水工事

窓・玄関回りには防水処理をして雨水の侵入を防ぎます。

入口建具設置

外壁の三重県産材の杉・内壁の三重県産材の桧に合わせて、一体感のある玄関入口を採用しました。

内装仕上げ

床壁天井を1周つながるように三重県産材の杉を使用し、その両袖の壁は桧を横張りにし、こだわりを追加しました。

扉を開けると桧の良い香りがします。まさしく森にいるようなくつろいだ空間が完成です。

照明・スイッチを設置

照明器具も外観と同じようにブラックやグレー色で統一し、シックにまたレトロな仕上げにしております。

網戸付開閉可能な大きな窓を3つ配置。風を感じながら滞在時・移動時の外景が楽しめます。

完成

工期はゆっくりめに作成し、約2・3か月で完成しました。室内外において三重県産材を使い、洒落た移動空間に仕上げることができました。

今回は三重県と協議をしながら“三重県産材の新たな利用方法を探る-A材利用による木造化に加えた木質化の推進”をベースに試作品として完成させました。トレーラーハウスとしての法規制に伴う重量やサイズに留意することはもちろん、木の耐久性・耐候性にも工夫をしながらデザイン・施工方法にもこだわりました。

快適に過ごせることはもちろん、災害時の応急仮設住宅として利用することも考慮しております。特に水に浮くという木の特性に目を付け、防水性を向上し、沿岸部での水災害に対しても、将来役に立つように工夫しております。

今回の試作品はけん引免許が必要なタイプですが、近々、どなたでも気軽に利用できるけん引免許不要なタイプを用意して、自宅の庭先・余暇利用や車移動での旅行などに使用して頂けるようなタイプも考案中です。乞うご期待ください。