青い木が集まって森になる🌳

青森県立美術館

こんにちは。三重県津市の工務店HHDのブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回のブログも、初青森訪問ですっかり青森愛に溢れてしまった落合が連続のお届けです。(笑)

息子の競技の合間の数時間に強行突破で青森県立美術館を訪問してまいりました~🚗

2006年に開館した青森県立美術館は、広大で

見晴らしの良い土地に、ホワイトキューブの

シンプルな外観が印象的。

設計したのは建築家の青木淳氏。

トレンチ状に縦横に切った上向きに凸凹の土

のランドスクープに、上面は平らで下面は凸

凹の構造体を噛み合わせた構成を持つ建物は

隣接する縄文集落跡「三内丸山遺跡」の風景

を融合したユニークな空間です。

細部にまで意匠が凝らされており、建築美だ

けでも見ごたえがありました🙌

美術館のシンボルマーク、ロゴタイプを

はじめとする総合的なVI(ビジュアル・

アイデンティティ)は、グラフィックデ

ザイナーの菊池敦己氏が手がけたもの。

「木」と「a」をモチーフにしたシンボル

マークは、パターンとして展開することで、

「青い木が集まって森になる」という成長

を描いている。

シンボルマークが光る夜の美術館にお邪魔

できなかったのが残念で仕方ない落合です😢

必ずリベンジしま~す👋

ここ青森県立美術館にどうしても立ち寄りたかった最大の目的は・・・

今からご紹介するマルク・シャガールによるバレエ『アレコ』のための背景画の4枚すべてが当美術館に揃っている🖼

かつてバレリーナを夢見ていた落合が💦←今ではそのかけらも垣間見れない(笑)

舞台の背景画を見たかったからです👀

マルク・ジャガール(1887-1985)

バレエ『アレコ』の背景画は、ナチス・ドイツの迫害から逃れるため、アメリカへ亡命したジャガールが、ニューヨークのバレエ団「バレエ・シアター」から依頼を受けて制作したものです。

アレクサンドル・プーシキンの叙事詩「ジプシー」の娘ゼンフィラの悲恋の物語。文明社会に嫌気をさしたアレコは、自由をもとめて「ジプシー」の一団に加わり、そこで長の娘ゼンフィラと恋に落ちる。しかし、時がたつと浮気なゼンフィラは別の「ジプシー」の若者に心を移してしまう。それを知ったアレコは、嫉妬にくるい、ゼンフィラとその新しい恋人を死に追いやり、最後には「ジプシー」の一団から追放される。

※「ジプシー」の呼称について 

「ジプシー」 民族について、現在では彼らが自称する「ロマ」(または単数形の「ロム」)という呼称を用いることが一般的になっていますが、ここでは、バレエ『アレコ』の原作となったプーシキンの詩「ジプシー」の作品題名に則し、作品解説等で「ジプシー」という語を用いています。                              

バレエ『アレコ』舞台背景画  第1幕

月光のアレコとゼンフィラ

1942年 ペンテラ・綿布 887.8×1472.5cm

1幕に描かれるのは、「ジプシー」が流浪の生活をおくる大平原の様子。夜空には満月がこうこうと輝き、湖はその光を映している。大地には流浪の民である「ジプシー」のテントが点在する。右側には恋の渦中にあるアレコとゼンフィラが寄り添って宙に浮かんでいる。画家は二人の姿を、一つの閉じたシルエットの中に一体化して描くことで、その愛による結びつきを示す。背景画の前では、愛し合うアレコとゼンフィラの情熱的なダンスが繰り広げられ、幸福な時間が流れる。しかし、幕の後半では、一人の「ジプシー」の若者が身近な者に殺される運命にあることを、占いの娘から予言され、大きな不安が舞台に広がる。

バレエ『アレコ』舞台背景画 第2幕

カーニヴァル

1942年 テンペラ・綿布 883.5×1452.0cm

大道芸を披露しながら村々を渡り歩く「ジプシー」の陽気な暮らしぶりが演じられる第2幕。祝祭的な雰囲気に包まれたこの場面を代表するのが、右側に描かれたバイオリンを持つ熊である。楽器を奏でる擬人化された動物の姿は、ジャガールの絵の中にしばしば登場する。ここで画家が熊を選んだのは、プーシキンの原作中に、「ジプシー」の一団が、飼いならした熊を連れている様子が記されているからだろう。左側には、しかくい背景画の中に広大な平原を閉じ込めるかのように、ロシアの農村の家々がカーブの中に描かれる。黄色い大地の上に広がる紅色の空、青々と繁る木の葉、その中に咲く赤紫色の花、ぽっかりと浮かんだ水色の雲。白の地色が、個々のモティーフの歌い出すような明るい色彩を、効果的に引き立てている。

フィラデルフィア美術館(レスリー&スタンリー・ウェストレイク寄贈  1986年)

背景画第3幕《ある夏の午後の麦畑》はアメリカのフィラデルフィア美術館の収蔵作品だが、同館の改修工事を機に長期借用が認められ、現在特別に当美術館で見ることができる💝

バレエ『アレコ』舞台背景画 第3幕

ある夏の午後の麦畑

1942年 テンペラ・綿布 914.4×1524.0cm

この背景画に描かれるのは、真っ赤に燃える二つの太陽に照らされた黄金の麦畑。実り豊かな麦畑を背景にした舞台では、農村の青年や娘たちによる官能的なダンスが繰り広げられる。夏の午後のひと時を楽しんだ若者たちが立ち去ると、ゼンフィラとその新しい恋人の若い「ジプシー」が入ってくる。二人の間に甘い時が流れる。アレコはゼンフィラに、自分のもとにもどってくるよう懇願するが、新しい恋人に心を奪われてしまったゼンフィラはまったくとりあわない。落胆しその場から立ち去るアレコ。ゼンフィラと恋人の「ジプシー」は喜びのマズルカを踊る。夏の夜に君臨する二つの太陽の灼熱の赤からは、はじまったばかりの恋に夢中になるゼンフィラと新しい恋人の激しい情熱と官能を感じ取ることができる。一方、これらの太陽とは対照的に、冷え冷えとした青色で描かれた小舟の上で、孤独に櫂をこぐ人は、恋人を奪われ一人残されるアレコの姿かもしれない。

バレエ『アレコ』舞台背景画 第4幕

サンクトぺテルブルクの幻想

1942年 テンペラ・綿布 891.5×1472.5cm

最終の章。ゼンフィラを失い、嫉妬に燃えるアレコを狂気が襲う。真っ赤に染まったサンクトペテルブルクの街並み。「青銅の騎士」像のシルエットが闇夜に浮かんでいる。荷車をひく白い馬が、宙に浮かぶシャンデリアをめがけて夜空を駆け上がる。左下には悲劇的な結末を暗示する墓地や教会、それに十字架上のキリストが描かれる。舞台では悪夢にうなされるアレコの周りを、奇妙な化け物たちが現れては消え、消えては現れる。錯乱したアレコは、仲睦まじく連れ添うゼンフィラと「ジプシー」の若者の姿を目にし、怒りのあまりゼンフィラの新しい恋人を刺し殺す。愛する人を失い、生きる意味を失ったゼンフィラは、アレコの手にするナイフに自らの身を投げ出し、恋人と共に死んでいく。サンクトペテルブルクの街や「青銅の騎士」像など、原作者プーシキンとの関連性を強く意識させるモティーフが見られることから、この墓には、同じロシア生まれの偉大文豪、プーシキンに対するシャガールからのオマージュが込められているとする解釈もある。

1942年9月、メキシコで行われたバレエ『アレコ』の初演は大成功を収め、アンコールは19回にも及んだと伝えられています。

 

当美術館での「アレコ」背景画全4作品の展示は、2006年の開館記念で開催された「シャガール『アレコ』とアメリカ亡命時代」展以来です。

高さ約20メートルの大ホールに展示された「アレコ」背景画に舞台用の照明をあて、音楽と共にバレエのステージを彷彿とさせる演出を加えながら、作品制作の背景、バレエのストーリーなどをナレーションで紹介する、アレコ特別鑑賞プログラムを開催中でした。

15分間の上映時間中、アンコールが止まなかった『アレコ』の舞台に引き込まれるような、そんな体験ができた素敵な時間でした🤩

棟方志功氏や奈良美智氏、成田亨氏など青森にゆかりのある作家さんを中心にした展示が多い当美術館。他にも見どころがたくさんありました。

午後の息子の競技開始時間を気にしながら⌚

静かな館内をしずか~に走り回りました😀

撮影禁止作品ではありましたが、成田亨氏のウルトラマンや怪獣のデザイン画、彫刻などの作品。

「詩・季・彩ー石井康治氏 四季を詩う彩りのガラス」展なども少々小走りで💦

美術館南側の敷地にある高さ6メートルのブロンズ像。奈良美智氏のデザインに基づいて作られた「八角堂」とよばれる八角形をした煉瓦の建造物の中にある《森の子》。

はるか昔からそこにいたかのように鎮座し、風のそよぎ、鳥のさえずり、そして時に降りしきる雪といった周囲の自然とともに語り出すような魅力ある作品に、時間を気にしながらもついつい足を止めて見入っていました❤

お昼ごはん抜きでもいいから~と最後に見に走ったのが ↓↓↓

あおもり犬

美術館の西側に位置する屋外空間に、巨大な犬の立体作品が設置されていました。高さ約8.5メートル、横幅約6.7メートル。

《あおもり犬》と名付けられたこの作品は、国内外で活躍する弘前市出身の美術家・奈良美智氏によって制作されたもの。挑むような眼差しを持った人物の絵や哀愁を帯びた犬の立体作品は、複雑な現代社会に生きる多くの人々の共感を惹きつけています。

季節のうつろいと共にさまざまな表情を見せ、大仏のように観る者を包み込む魅力を持った《あおもり犬》は、美術館のシンボル作品として多くの人に親しまれているそうです。

今回の青森県訪問は、息子のチェーンソー大会を目的としたものでしたが、競技の合間に訪れた美術館で多数の魅力的な作品に出合い、折に触れて青森の方々のお人柄、優しさを感じ、楽しい旅になりました。

心残りも盛りだくさん👉A=FACTRYさんに行ってAOMORI  CIDREを買い占める(笑)

青森県必ず再訪します🛫

 

 

今回もHHDのブログに最後までお付き合いいただきありがとうございました。

次回のブログもお楽しみに👋

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